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「カバンにGPSを入れれば浮気が分かる」と考える前に|法的リスクと後悔しないための正しい順番

「カバンにGPSを入れれば浮気が分かる」と考える前に|法的リスクと後悔しないための正しい順番

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本記事の監修者
黒岩弘敦
  • 氏名:黒岩 弘敦
  • 経歴:元警察本部 刑事部在籍
  • 紹介文:元神奈川県警警察本部刑事部管理課に従事。その経験を活かし職員のコンプライアンスの向上、個人情報の秘匿に対する秘匿の堅持、法令に抵触しない技法等の社内教育を実施。
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「最近、パートナーの帰りが遅い」「休日の外出先を濁される」。そんな違和感が積み重なって、いま「浮気調査 GPS カバン」と検索しているのではないでしょうか。通勤バッグや普段使いのカバンに小さな位置情報機器をそっと入れておけば、行き先が分かって疑いが晴れる(あるいは確信に変わる)のではないか。そう考えたくなる気持ちは、決して不自然なものではありません。

けれど、その一歩を踏み出す前に、どうしても知っておいてほしいことがあります。相手に無断でカバンにGPSやタグを入れる行為は、状況によっては、あなた自身が法的に不利な立場に立たされるおそれがあるという点です。相手の不貞を確かめたかっただけなのに、気づけば自分が責められる側になっていた。そんな逆転は、現場では決して珍しくありません。

この記事は、GPSの入れ方や隠し方をお伝えするものではありません。カバンへのGPS設置という方法が「実際どうなのか」を、法的リスク・証拠としての価値・バレたときに失うものという3つの角度から整理し、そのうえで、あなたが後悔せずに真実へ近づくための「順番」をお伝えするためのものです。ラビット探偵社のコンテンツ編集部が、警察OB監修チームの協力のもと、事実の整理を支える実務家の視点でまとめました。

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カバンにGPSを入れる前に知ってほしい3つのこと

急いでいる方のために、この記事でお伝えする要点を先にまとめます。詳しくはこの後の各章で解説します。

① 法的リスク

相手に無断でカバンにGPSやタグを入れて居場所を追う行為は、付けた方法や状況によっては、ストーカー規制法や各自治体の条例、刑法上の罪に触れるおそれがあります。「配偶者だから大丈夫」とは言い切れません。

② 証拠としての価値

自分で取り付けた機器で得た位置情報は、それ単独では不貞の証拠として弱い場合があります。「どこにいたか」は分かっても、「誰と何をしていたか」までは示しにくいためです。

③ バレたときのリスク

もし見つかれば、相手の警戒はいっそう強まり、その後の話し合いや正式な調査がかえって難しくなることがあります。関係が決定的にこじれてしまう場合もあります。

「自分は罰せられるのか」「その記録は証拠になるのか」「見つかったらどうなるのか」。あなたがいちばん知りたいこの3点を、これから順番に、できるだけ正確にお伝えしていきます。焦って動く前に、まずは全体像を落ち着いて確認してみてください。

なぜ「カバンにGPS」という発想にたどり着くのか

まず、あなたが今その方法を考えていること自体を、責めるつもりはありません。パートナーの行動に説明のつかない違和感があるとき、人は「事実を確かめたい」という切実な思いに突き動かされます。

カバンは毎日持ち歩くものですから、車を持っていない相手でも行動を把握できそうに思えます。市販の小型GPSや紛失防止タグは数千円から手に入り、スマートフォンで位置を確認できる手軽さもあります。「これなら自分でも確かめられるのでは」と考えるのは、ある意味で自然な流れです。

けれど、手軽に見える方法ほど、後から取り返しのつかない落とし穴を抱えていることがあります。「確かめたい」という目的は正しくても、その手段が自分をさらに苦しい立場に追い込んでしまっては、本末転倒です。だからこそ、行動に移す前に、その方法が実際にどんな結果を招きうるのかを知っておくことが大切なのです。

カバンへの無断GPS・タグ設置がはらむ法的リスク

最初に押さえておきたいのは、「相手の承諾を得ずに位置情報機器で居場所を追う」という行為そのものが、近年は法的にデリケートな領域になっているという点です。やみくもに不安になる必要はありませんが、自分が負いうるリスクの“範囲”を正しく知っておくことが、落ち着いた判断の第一歩になります。

無断の位置情報機器設置に関係しうる4つの法領域

2021年の法改正でGPSの無断利用が規制対象に加わった

ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)は2021年(令和3年)に改正され、同年8月26日に施行されました。この改正で、相手の承諾を得ずにGPS機器等を用いて位置情報を取得する行為や、GPS機器等を取り付ける行為が、新たに規制の対象に加えられています(出典:警察庁「ストーカー規制法が改正されました!)。背景には、2020年の最高裁判決で、従来の規定ではGPSによる位置情報の取得を十分に捕捉できないと判断されたことがあったとされています。

さらに、近年は紛失防止タグ(いわゆる忘れ物防止タグ)の悪用が問題となり、こうした小型の位置情報デバイスも規制の対象として整理が進められています。カバンに入れやすい小さな機器だからといって、規制の枠外にあるわけではない、という点は覚えておいてください。

「浮気を確かめる目的」なら安心とは言い切れない

ここで注意が必要です。ストーカー規制法には「恋愛感情その他の好意の感情、またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的」という目的の要件があります。そのため、純粋に「配偶者の浮気を確かめたい」という目的での設置は、この目的要件に当てはまらず、ストーカー規制法そのものでは問われない場合もあると考えられます。

「では結局セーフなのか」と思われるかもしれませんが、話はそう単純ではありません。ストーカー規制法に当たらない場合でも、目的を問わない各自治体の迷惑防止条例(都道府県によって内容や罰則が異なります)に触れる可能性や、次に挙げる刑法上の罪に問われる可能性が残るためです。

スマホアプリ・無断ログインは別の罪に問われる場合がある

「カバンに機器を入れる」代わりに、相手のスマートフォンに無断でログインして位置情報共有アプリを仕込む、といった方法を取っていた場合は、別の問題が生じます。

弁護士JPの解説によれば、相手のスマホに無断でログインし、本人に気づかれないようアプリを仕込む行為は、不正指令電磁的記録供用罪(刑法168条の2第2項)に問われる可能性があるとされています。この罪に該当した場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が定められています。あわせて、不正アクセス禁止法に触れる場合もあると指摘されています。

取り付けの方法によっては住居侵入罪・器物損壊罪も

法的なリスクは、機器そのものだけにとどまりません。次のようなケースも指摘されています。

  • 機器を仕込むために、相手や第三者(交際が疑われる相手など)の敷地・部屋・車内に無断で立ち入った場合 → 住居侵入罪(刑法130条)に問われるおそれがある
  • 相手の持ち物を傷つける・加工するなどして損壊した場合 → 器物損壊罪(刑法261条)が成立する場合がある

つまり、「機器を入れた」という一点だけでなく、その入れ方や立ち入りの態様によって、複数の罪が重なって評価される可能性があるということです。

「配偶者のカバンだから大丈夫」とは限らない理由

「相手は自分の配偶者なのだから、カバンに何を入れても問題ないはず」。そう考えたくなる気持ちは自然です。しかし、ここも一律には言えません。

カバンやその中身は、多くの場合、相手個人が日常的に管理・携帯している持ち物です。車以上に「本人の私的な領域」と受け止められやすく、そこに無断で機器を忍ばせる行為は、プライバシーへの介入と評価されうる余地があります。

法律事務所の解説によれば、GPS設置の違法性の評価は状況によって変わり、とりわけ別居中の相手が使っている物に設置する場合は、プライバシー権を不当に侵害するものとして違法と評価されやすいとされています。さらに、自治体によっては条例の改正により、同居中の配偶者に対する無断の位置情報取得も問題となり得るケースが出てきています。

要するに、同居か別居か、その持ち物が誰の管理下にあるか、立ち入りの態様、お住まいの自治体の条例といった個別事情によって、違法性の評価は変わります。「配偶者だから合法」と決めつけるのは危険であり、ここはまさに弁護士に確認すべきポイントです。個別のケースがどう評価されるかについては、提携弁護士への相談を通じて確かめるのが安全です。

民事のリスク|かえって自分の請求が弱くなる場合も

刑事面だけでなく、民事面のリスクもあります。無断での位置情報機器の設置がプライバシーの侵害(不法行為)と評価された場合、相手から損害賠償(慰謝料)を請求される可能性があります。

金額は個別の事情によって大きく変動するため、ここで「いくら」と言い切ることはできません。ただ、見落としがちなのは次の点です。自分が無断調査でプライバシーを侵害したという事実が、本来あなたが相手の不貞に対して請求できたはずの慰謝料を、減額する方向に働く場合があると指摘されていることです。「相手の浮気を暴くつもりが、かえって自分の請求が弱くなる」。この逆転が起こり得るからこそ、ここから先の順番が重要になります。

自分で取り付けたGPSの記録は「証拠」として使えるのか

法的リスクをくぐり抜けて位置情報を得られたとしても、次に立ちはだかるのが「それは証拠になるのか」という問題です。

結論から言えば、自分で取り付けた機器の位置情報だけでは、不貞の証拠として弱い場合があります。位置情報が示せるのは「ある時間に、ある場所にいた(可能性がある)」という点までで、そこで「誰と会い、何をしていたか」まではカバーできないからです。裁判所や相手方との交渉の場面で不貞行為を主張するには、一般に、肉体関係やそれをうかがわせる状況を客観的に示す資料が重要になるとされています。

つまり位置情報は、あくまで「調査のきっかけ」や補強材料にはなり得ても、それ単独で決め手になりにくいという段階のものだと理解しておくのが現実的です。しかも前章までに見たとおり、その取得の過程に違法性があれば、証拠としての扱いをめぐって争いになったり、かえって自分の立場を弱めたりするおそれもあります。

自力で集めた位置情報と専門家の調査報告書の違い

探偵の正規調査と自力調査の違い

第三者が見ても事実が分かる形で行動を記録し、報告書としてまとめることは、専門的な調査のひとつの役割です。適法な範囲での尾行・張り込みによって、いつ・どこで・誰と、どのように行動していたかを客観的に整理した資料は、話し合いや、その後の弁護士への相談の場面で活用しやすいとされています。裁判でも使える報告書がどのようなものかは、報告書のサンプルで確認できます。

以下は、自力での位置情報収集と、探偵による正規調査の主な違いを整理したものです。

スクロールできます
比較の観点自分でカバンに機器を入れる探偵の正規調査
分かる情報主に「場所」の履歴に限られやすい行動の流れ・状況を含めて記録しやすい
法的リスク設置の方法・状況により、自分がリスクを負う場合がある探偵業法に基づく適法な範囲で実施される
証拠としての扱いそれ単独では弱い場合がある客観的な報告書として活用しやすい
バレたときの影響相手の警戒が強まり、関係がこじれる場合がある対象に気づかれにくい形で進めやすい
精神的な負担一人で抱え込み、疑心暗鬼が続きやすい状況の共有・相談を通じて負担を分散しやすい

※上記は一般的な傾向の整理であり、実際の可否や結果は個別のケースによって異なります。

バレたときに失うもの|「確かめたい」が招く逆効果

見落とされがちですが、無断での機器設置には「見つかるリスク」がつきものです。カバンは毎日開け閉めするものですから、中身の違和感に気づかれる可能性は決して低くありません。紛失防止タグの類は、近年、身の回りに知らないタグがあると持ち主に通知が届く仕組みが広がっており、意図せず相手に気づかれてしまうこともあります。

もし見つかってしまえば、どうなるでしょうか。相手は「監視されていた」という事実に強く反応し、警戒を一気に強めます。仮に本当に不貞があったとしても、そこから先は証拠を隠されたり行動を慎重にされたりして、真実にたどり着くのがかえって難しくなります。そして、あなた自身が「無断で機器を仕込んだ人」として、話し合いの主導権を失ってしまうことも少なくありません。

「確かめたい」という思いで動いたことが、真実を遠ざけ、自分を不利にする。この逆効果こそ、自力調査で最も避けたい結末です。だからこそ、勢いで動く前に、安全で、より確かな方法を選ぶ価値があります。

GPSの疑問を安全に解消する「正しい順番」

ここまで読んで、「では、どうすればいいのか」と思われたかもしれません。おすすめしたいのは、次の順番で落ち着いて進めることです。

疑問を安全に解消するための正しい順番
  1. いったん立ち止まる:見つかれば失うものが大きい方法に、勢いで飛びつかないこと。まずは深呼吸です。
  2. 状況を整理する:気になった言動、帰宅の遅い曜日、態度の変化などを、日付とともにメモに残しておきます。これは違法性のない、あなた自身の記録です。
  3. 匿名で相談する:一人で抱え込まず、専門家に状況を話してみます。ラビット探偵社の無料カウンセリングは、365日24時間・匿名で利用でき、「そもそも調査が必要な状況なのか」から相談できます。
  4. 適法な調査・証拠化を検討する:相談のうえで必要と判断されれば、探偵業法に基づいた適法な範囲で、客観的な記録を残す方法を検討します。
  5. その後の対応につなげる:慰謝料や離婚といった法的な論点は、提携弁護士への相談を通じて、あなたのケースに沿った見通しを確認します。

自分で確証を得るのが難しい、あるいは方法に不安がある場合は、まず状況を相談してみることが、遠回りに見えて実は近道の安全策になります。無料カウンセリング(tel:0120-509-027/365日24時間・匿名OK)で、いまの状況を話してみるのも選択肢のひとつです。GPSや位置情報アプリの扱いについてより詳しく知りたい場合は、GPSの違法性について解説したコラムスマホの位置情報・アプリに関するコラムもあわせて参考にしてください。

よくある質問

配偶者のカバンにGPSを入れるのは違法ですか?

一律に「違法」とも「合法」とも言い切れません。相手の承諾なく位置情報機器を取り付ける行為は、方法や状況によってストーカー規制法や各自治体の条例、刑法上の罪(住居侵入罪・器物損壊罪など)に触れるおそれがあると指摘されています。同居か別居か、持ち物が誰の管理下にあるかなどの個別事情で評価が変わるため、具体的な判断は弁護士への確認が必要です。

市販の小さなGPSや忘れ物防止タグなら問題ないですか?

機器が小さく安価だからといって、法的な扱いが軽くなるわけではありません。小型の位置情報デバイスも規制の対象として整理が進められており、近年はタグの類が身の回りにあると持ち主へ通知が届く仕組みも広がっています。手軽さの裏で、法的リスクと発覚リスクの両方を抱える点に注意が必要です。

自分で取ったGPSの記録は慰謝料請求の証拠になりますか?

位置情報だけでは、不貞の証拠として弱い場合があります。「その場所にいた」ことは示せても、「誰と何をしていたか」までは示しにくいためです。さらに、取得の過程に違法性があると、かえって自分の請求が弱くなる場合があるとも指摘されています。証拠としての活用については、専門家への相談をおすすめします。

すでにカバンにGPSを入れてしまいました。どうすればいいですか?

まずは慌てて動かないことが大切です。感情的な問い詰めや、証拠を消そうとする行動は、かえって状況を悪くしやすいものです。ご自身の置かれた状況が法的にどう評価されるかは個別事情によりますので、できるだけ早く、匿名で利用できる無料カウンセリングや提携弁護士に相談し、次の一手を整理することをおすすめします。

探偵に頼むとどのくらい費用がかかりますか?

費用は調査の内容や必要な時間によって変わるため、一律にはお伝えできません。おおよその目安を知りたい場合は、料金の目安を参考にしつつ、オンライン見積りでご自身のケースに近い金額を確認してみてください(金額は目安であり、条件により変動します)。

相談したことが相手にバレませんか?

無料カウンセリングは匿名で利用でき、相談内容の秘密は守られます。依頼前の不安や疑問については、よくあるご質問もあわせてご確認ください。一人で抱え込まず、まずは状況を話すところから始めてみてください。

まとめ

この記事では、「カバンにGPSを入れて浮気を確かめる」という方法について、法的リスク・証拠としての価値・バレたときに失うものの3つの角度から整理しました。

相手に無断でカバンにGPSや紛失防止タグを入れて居場所を追う行為は、方法や状況によってストーカー規制法や各自治体の条例などに触れるおそれがあり、配偶者間であっても承諾がなければ違法になり得ます。また、自力で得た位置情報は、それ単独では証拠として弱い場合があり、見つかれば関係がこじれて真実が遠ざかるリスクもあります。

「確かめたい」という思いは、何もおかしいことではありません。大切なのは、その思いを、自分を不利にしない安全な方法へとつなげることです。確かな証拠を安全に残したい場合は、「ラビット探偵社」の無料カウンセリング(365日24時間・匿名OK)で、正規の調査について相談してみるのも選択肢のひとつです。

一人で抱え込まず、まずは状況を整理するところから、落ち着いて一歩ずつ進めていきましょう。

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