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オープンマリッジとは?浮気との違いと日本の法律での扱いを解説【警察OB監修】
オープンマリッジとは、夫婦が互いに合意したうえで、配偶者以外の人との恋愛や性的関係を認め合う結婚の形です。浮気や不倫との違いは、隠れて行うのではなく、夫婦の合意とルールのもとで行う点にあります。ただし日本の法律は一夫一婦制を前提にしており、合意があっても慰謝料や離婚の問題が消えるとは限りません。
この記事では、オープンマリッジの意味と浮気・不倫との違い、日本の法律での扱い、そして配偶者から持ちかけられたときに確認しておきたいことを整理します。合意した覚えがないのに、配偶者の外での関係をオープンマリッジと言われた場合の動き方も解説します。
オープンマリッジとは
オープンマリッジは、夫婦関係を続けながら、配偶者以外との恋愛や性的関係を夫婦の合意で認め合う形です。1970年代のアメリカで広まった考え方で、日本でもドラマや漫画、著名人の公表をきっかけに知られるようになりました。
言葉の意味と生まれた背景
オープンマリッジは英語の open marriage で、直訳すると開かれた結婚です。1970年代前半にアメリカで出版されたネナ・オニールとジョージ・オニール夫妻の著書『オープン・マリッジ』(日本語版は1975年)によって広く知られるようになりました。著書がもともと提唱したのは、夫婦が互いを所有せず、対等な個人として成長し合う関係で、性的な自由はその一部として語られていました。
現在の日本では、夫婦の合意のもとで外での恋愛や性的関係を認め合うこと、という意味で使われるのが一般的です。公認不倫、婚外恋愛許可制と呼ばれることもあります。
出典:Wikipedia「オープン・マリッジ」(2026年10月14日確認)
オープンマリッジを選ぶ人の理由
オープンマリッジを選ぶ理由は夫婦によって異なります。よく挙げられるのは次のような事情です。
- 夫婦の間で性的な関係が無くなったが、家族としての関係は続けたい
- 子育てや経済的な事情、家族の生活を優先したい
- 互いの恋愛感情を束縛し合いたくない
- 離婚はしたくないが、夫婦として求めるものがすれ違っている
いずれの場合も前提になるのは、夫婦の両方が納得して合意していることです。片方だけが望み、もう片方がしぶしぶ受け入れている状態は、オープンマリッジとは呼べません。
浮気や不倫と何が違う?
浮気や不倫との一番の違いは、夫婦の合意があるかどうかです。オープンマリッジは、外での関係を配偶者が知っていて、事前に決めたルールの範囲で認めています。浮気や不倫は、配偶者に隠れて、配偶者が認めていない関係を持つことです。

合意とルールの有無で比べる
違いを表にまとめました。
| 比べる点 | オープンマリッジ | 浮気・不倫 |
|---|---|---|
| 配偶者の合意 | 夫婦の両方が事前に合意している | 配偶者は合意していない |
| 配偶者が知っているか | 知っている | 隠されている |
| ルール | 夫婦で決めた範囲がある | ルールは無い |
| 発覚したとき | 合意の範囲内かどうかが問題になる | 信頼を裏切る行為として問題になる |
合意があるかどうかは、外から見て分かるものではありません。外での関係が明らかになったあとで一方が「合意していた」と言い、もう一方が「合意していない」と言えば、それは事実の争いになります。
片方の宣言だけでは浮気と同じ
配偶者が一方的に「うちはオープンマリッジにする」と宣言し、もう一方が同意していない場合、それはオープンマリッジではなく、浮気や不倫と変わりません。断れない雰囲気の中でうなずいただけ、離婚を持ち出されて仕方なく受け入れた、という場合も、本当に自由な意思で合意したかが問われます。
外での関係が先に始まっていて、発覚したあとでオープンマリッジだと言われた場合は、なおさら注意が必要です。どこからが浮気かの線引きについては、次の記事で解説しています。
日本の法律ではどう扱われる?
オープンマリッジそのものを罰する法律は、日本にはありません。ただし民法は夫婦の貞操を前提にしており、外での性的関係は離婚の理由や慰謝料の問題になり得ます。夫婦で合意していた場合にどう扱われるかは、裁判で確立した考え方が無く、事案ごとの判断になります。

罰則は無いが民法の問題は残る
かつて日本の刑法には姦通罪がありましたが、1947年の刑法改正で廃止されました。現在、配偶者以外と性的関係を持つこと自体を罰する法律はありません。婚姻届を出していない相手との関係なので、重婚にも当たりません。
一方、民法は離婚の理由の一つに配偶者に不貞な行為があったときを挙げています(民法第770条第1項第1号)。また最高裁は、配偶者の一方と性的関係を持った第三者は、他方の配偶者に対して慰謝料を支払う責任を負うとしています(最高裁 昭和54年3月30日判決)。オープンマリッジは、この民法の枠組みの中で行われることになります。
出典:e-Gov法令検索 民法/最高裁判所 昭和54年3月30日第二小法廷判決
合意していれば慰謝料は請求できない?
配偶者が事前に自由な意思で外での関係を承諾していた場合、慰謝料が認められない、または減額される方向で考慮され得ると説明されることが多くあります。ただし、合意があれば必ず請求できなくなる、と裁判で確立しているわけではありません。
合意の範囲を超えた関係(決めた相手以外との関係、生活費を回すなど)や、合意を撤回したあとの関係は、改めて問題になり得ます。また最高裁は、夫婦の関係がすでに破綻していた時期の関係については、第三者は原則として責任を負わないとしています(最高裁 平成8年3月26日判決)。合意の有無、範囲、時期によって結論が変わるため、具体的な見通しは弁護士に確認してください。
出典:最高裁判所 平成8年3月26日第三小法廷判決
合意書や契約書に効力はある?
オープンマリッジの合意を書面に残す夫婦もいます。書面は、いつ、何に合意したかを示す記録としては意味があります。ただし、互いに外での性的関係を認める合意は、公序良俗(民法第90条)に反して無効と判断される可能性がある、と指摘する専門家もいます。
2026年4月1日に施行された改正民法では、夫婦の間で結んだ契約はいつでも一方的に取り消せる、という規定が削除されました。夫婦間の約束が以前より重く扱われる方向の改正ですが、オープンマリッジの合意が有効になるかを直接決めたものではありません。書面を作るなら、弁護士に相談してください。
出典:法務省民事局「父母の離婚後の子の養育に関するルールが改正されました」(2026年1月改訂)p.11/e-Gov法令検索 民法第90条
不倫相手への請求や子どもへの影響
夫婦の間の合意は、原則として夫婦の間の約束です。外での関係の相手が、夫婦の合意の内容をどこまで知っていたかによって、相手への請求がどう扱われるかも変わり得ます。
子どもについても法律上の扱いがあります。婚姻中に妻が妊娠した子は夫の子と推定されます(民法第772条)。外での関係で妊娠した場合でも、この推定は自動的には外れません。オープンマリッジを考えるなら、妊娠したときにどうするかまで話し合っておく必要があります。
出典:e-Gov法令検索 民法第772条
オープンマリッジはなぜ議論を呼ぶのか
オープンマリッジには、束縛が減る、夫婦の関係を続けやすいといった利点を挙げる人がいる一方、嫉妬や不安、周囲の理解を得にくいといった難しさもあります。気持ち悪い、結婚する意味がない、という反応が多いのは、一夫一婦の結婚観と正面から異なるためです。
利点として挙げられること
オープンマリッジを肯定する立場からは、次のような利点が挙げられます。
- 夫婦間で満たせないものを外で満たし、家族としての関係は続けられる
- 相手を所有しないという考え方で、束縛によるストレスが減る
- 隠れて浮気をされるより、話し合える関係のほうがよいと考える人もいる
ただし、これらは夫婦の両方が本心から同じ考えを持っている場合の話です。片方が我慢している状態では、利点として機能しません。
難しさとして挙げられること
難しさとしては次の点がよく挙げられます。
- 嫉妬や不安を抑えきれず、かえって関係が悪くなる
- 外の相手に気持ちが移り、夫婦関係が終わる
- 家族や子ども、職場など周囲の理解を得にくい
- 性感染症や妊娠など、ルールで管理しきれない事態が起きる
- 合意の範囲をめぐって、後から言った言わないの争いになる
日本でオープンマリッジを実践している夫婦の割合を示す公的な統計はありません。実際にどれだけ続いているかも、信頼できる数字では分かっていません。
オープンマリッジを持ちかけられたときに確認したいこと
配偶者からオープンマリッジを持ちかけられても、受け入れる義務はありません。断ることも、考える時間を取ることもできます。受け入れるかどうかを決める前に、次のことを確かめておくと、後悔しにくくなります。

受け入れる前に確かめたい5つのこと
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 自分が本当に望んでいるか | 断れずに受け入れた合意は、後で自分を苦しめる |
| すでに外の相手がいるのではないか | 提案の前に関係が始まっているなら、それは浮気の後付けかもしれない |
| ルールの中身(相手、頻度、家庭に持ち込まないこと、避妊と検査) | 範囲が曖昧だと、後で争いになる |
| 妊娠したとき・やめたいときにどうするか | 子どもの扱いと、合意を撤回する方法を決めておく |
| 子どもや家族にどう説明するか | 家族への影響は夫婦だけの問題では済まない |
この表は、提案を受け入れるべきだという意味ではありません。確かめた結果、受け入れないと決めることも十分に合理的な判断です。
話し合いの内容を記録に残す
提案を受けた日、話し合った内容、自分が何に同意し何に同意しなかったかを、その日のうちに日付入りで書き留めておきましょう。メッセージでやりとりした場合は、消さずに保存しておきます。後で合意があったかどうかが争いになったとき、自分の記憶を裏づける材料になります。
合意書を作る場合も、署名する前に弁護士に内容を確認してもらうことをおすすめします。自分で作った書面は、何に合意したのかが曖昧になりやすいためです。

黒岩 弘敦
元神奈川県警・刑事部
話し合いは時間がたつと、言った言わないになります。同意したことより、同意しなかったことのほうを、日付と一緒に残しておいてください
合意していないのにオープンマリッジだと言われたら
配偶者の外での関係が分かったあとで「うちはオープンマリッジだから」と言われても、あなたが合意していなければ、それは浮気や不倫です。慌てて言い返す前に、いつから関係があったのか、どこまで分かっているのかを整理し、事実を確かめることが先です。
いつから関係があったかが分かれ目になる
合意したかどうかが争いになったとき、大事になるのは時系列です。オープンマリッジの話が出る前から外での関係が続いていたのであれば、合意はなかったことを示す事情になり得ます。配偶者が話を持ち出した日、関係が始まった時期、あなたが知った日を、分かる範囲で書き出してください。
慰謝料の請求には期限もあります。不倫の事実と相手を知ってから3年で時効になるのが原則です(民法第724条)。時効については次の記事で解説しています。

黒岩 弘敦
元神奈川県警・刑事部
関係がいつ始まったかは、本人の説明だけでは分かりません。説明と実際の行動が合っているかを確かめることが、事実を固める第一歩です
違法な方法で証拠を集めない
配偶者のスマートフォンをのぞく、位置情報アプリを無断で入れる、といった行為は、不正指令電磁的記録供用罪や不正アクセス禁止法違反などに当たる可能性があり、プライバシー侵害の責任を問われることもあります。自分で集められる範囲と違法になる行為の線引きは、次の記事で解説しています。
探偵は、法律に触れない方法で行動を確認し、日時と場所を記録した報告書にまとめます。
報告書の形式を見る:https://rabbit-tantei.com/lawyer/

黒岩 弘敦
元神奈川県警・刑事部
自分で集めた材料が、集め方のせいで使えなくなったり、逆に責められる材料になったりすることがあります。焦って動く前に相談してください
配偶者の外での関係に悩んでいる方は、無料カウンセリングへ(365日24時間・匿名可)。
電話 0120-509-027(0120-509-027)/https://rabbit-tantei.com/service/counseling/
オープンマリッジについて相談できるところ
夫婦の関係そのものの悩みはカウンセラー、合意の効力や慰謝料・離婚の見通しは弁護士、相手の行動の事実確認は探偵、というように、悩みの種類で相談先を選びます。費用が心配な場合は、法テラスの無料法律相談も使えます。
悩みの種類ごとの相談先
| 相談したいこと | 相談先 |
|---|---|
| 夫婦関係を続けるか、どう話し合うか | 夫婦カウンセラー |
| 合意書の効力、慰謝料、離婚の見通し | 弁護士(費用が心配なら法テラス 0570-078374) |
| 外での関係の時期や相手など事実の確認 | 探偵業の届出をした探偵社 |
| 性感染症の検査 | 保健所(多くの自治体で匿名・無料の検査あり) |
一人で抱え込むと、判断を急いでしまいがちです。話を整理する段階から相談先を使ってかまいません。
ラビット探偵社の基本料金(調査員2名・1時間あたり)
- パック料金:31,900円=調査員7,700円×2名(15,400円)+車輌機材費16,500円
- 通常料金:36,300円=調査員9,900円×2名(19,800円)+車輌機材費16,500円
パック料金なら通常より約4,400円お得です。
さらに深夜割増・移動費・報告書作成・弁護士初回相談は0円(追加料金なし)。
※表記は税込
ラビット探偵社でできること
ラビット探偵社は浮気・不倫調査を専門とする探偵社で、全国12拠点(本社1、支店11)で相談を受け付けています。外での関係がいつから、誰と続いているのかを確かめ、日時と場所を記録した報告書にまとめます。調査後は提携弁護士やカウンセラーに無料で相談できます。
合意の効力や慰謝料の判断は弁護士の業務のため、必要に応じて提携弁護士へおつなぎします。無料カウンセリングは365日24時間、匿名でも受け付けています。

黒岩 弘敦
元神奈川県警・刑事部
ご相談の時点で、調査をするかどうかを決める必要はありません。まず何が分かっていて何が分かっていないかを一緒に整理しましょう
提携弁護士一覧
- 弁護士法人ユア・エース
- 福田総合法律事務所
- ベリーベスト法律事務所
- コナトス法律事務所
- Hi法律事務所
- 髙橋博志法律事務所
- 弁護士法人レクスペラ法律事務所
- 芝・髙橋・上村法律事務所
オープンマリッジについてよくある質問
検索でよく調べられている疑問に答えます。法律が関わる質問は、個別の事情で結論が変わるため弁護士に確認してください。
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オープンマリッジは違法ですか?
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オープンマリッジそのものを罰する法律は日本にはありません。姦通罪は1947年に廃止されています。ただし、外での性的関係は民法上の不貞行為として、離婚の理由や慰謝料の問題になり得ます。夫婦の合意がどこまで考慮されるかは、合意の範囲や時期、夫婦関係の状態によって変わる事案ごとの判断で、裁判で確立した考え方はまだありません。
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オープンマリッジの夫婦は日本にどれくらいいますか?
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日本でオープンマリッジを実践している夫婦の数や割合を示す公的な統計はありません。民間のアンケートはありますが、対象や聞き方がそれぞれ異なり、全体の実態を表す数字とはいえません。周囲に打ち明けない夫婦も多いと考えられ、表に出ている話だけで判断しないことが大切です。
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オープンマリッジでも嫉妬してしまうのはおかしいですか?
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おかしくありません。合意していても嫉妬や不安を感じるのは自然なことで、オープンマリッジの難しさとしてよく挙げられる点です。気持ちが苦しいなら、合意を見直すこと、やめたいと伝えることもできます。

監修者
黒岩 弘敦
元神奈川県警・刑事部やめたいと伝えた日も、記録に残しておいてください。その後の関係は、合意の外の話になるかもしれないからです
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ポリアモリーやセカンドパートナーとの違いは?
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ポリアモリーは、関係者全員の合意のもとで複数の人と恋愛関係を持つ考え方で、結婚しているかどうかを問いません。セカンドパートナーは、配偶者以外に精神的なつながりを持つ相手を指すことが多く、性的関係を持たないことを前提にする人もいます。オープンマリッジは、結婚している夫婦が外での関係を認め合う形を指す点が異なります。
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オープンマリッジ中に妊娠したらどうなりますか?
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婚姻中に妻が妊娠した子は、夫の子と推定されます(民法第772条)。外での関係で妊娠した場合も、この推定は自動では外れず、外すには家庭裁判所での手続きが必要です。夫が外の相手を妊娠させた場合は、認知や養育費の問題が生じます。いずれも事前に話し合い、弁護士に確認しておくべき点です。
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オープンマリッジの合意はやめられますか?
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夫婦の一方がやめたいと思えば、話し合いで合意を見直すことはできます。合意を続けることを強制する仕組みはありません。やめたいと伝えた日とその内容を記録に残し、その後も相手が外での関係を続けるなどして争いが生じたら、弁護士に相談してください。やめたあとの関係は、合意の外の問題として扱われる可能性があります。
まとめ
オープンマリッジは、夫婦が合意のうえで外での恋愛や性的関係を認め合う結婚の形です。浮気や不倫との違いは合意の有無で、片方の宣言だけでは浮気と変わりません。日本には罰する法律はありませんが、民法の不貞や慰謝料の問題は残り、合意書を作っても効力が保証されるわけではありません。
持ちかけられても受け入れる義務はなく、決める前に確かめることがあります。合意していないのに言われたなら、時系列を整理し、違法な方法を使わずに事実を確かめ、弁護士に相談するのが確実です。ラビット探偵社の無料カウンセリングでは、状況の整理からお手伝いします。












